無気力神のだらだらブログ

どうしようもない奴がくだらないことを書くブログ

作品紹介②

 昨日綴ったブログの内容をさっそく書いていきます。

今回紹介するのは三津田信三(みつだしんぞう)のぞきめです。

2012年に発売された単行本を今年に入り、文庫化され発売されたものです。

作家である「僕」が編集者時代に立ち上げていた企画のために何度も打ち合わせをしているうちに仲良くなった利倉成留(とくらしげる)から聞いた話がこの小説の発端。

彼が夏休み中にした辺鄙な貸別荘のアルバイトで、バイト仲間が偶然見かけた親子の巡礼母娘はどこへ向かって行ったのか、その後を追いかけていくうちに廃村へと迷い込んでいった。

それから10数年の年月を経て手に入れた民俗学者である四十澤の大学ノートで、この廃村で起きた出来事の真相が明らかとなる。

のぞきめ (角川ホラー文庫)

のぞきめ (角川ホラー文庫)

 

この表紙、Anotherの表紙と全く同じ方が描いているという事で、思わずジャケ買いをしてしまいました。(好きな小説だったので)

この選択は大正解で、僕の好きなホラー(それも怪奇のもの)というジャンルにドストレートで入り、尚且つ面白かったです。

小説といういことで実話ということではなさそうですが、とても話がリアルで本当にあったかのような印象です。

小説の中で行われていた差別行為。それがリアルに感じさせているのかもしれません。